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利用者:灰色の海

灰色の海
名前 灰色の海
出生地 静岡県
時刻帯 JST
日本の旗 日本
興味のあるもの
  • 文学(主に近現代文学)
  • 過去の事件
  • 過去の人物
  • 過去に存在した施設
ユーザーボックス
この利用者は2022年9月に感謝賞を受賞しました。
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灰色の海(はいいろのうみ)は、日本ウィキペディア利用者。2019年(平成31年)より参加しています。略して「灰色」などと読んで下さっても構いません。

自己紹介

アカウント作成日は2016年平成28年)2月28日ですが、このときには編集方法がよくわからず行わなかったため、初編集は2019年(平成31年)1月15日です。IPで編集を行ったことはありません。編集内容は文学、過去の人物、事件、施設など雑多な範囲に及びます。

個人的には「スタブ状態で立項しない」、「infobox等のテンプレートは積極的に活用する」、「プレビュー機能を活用し無駄に版を重ねない(但し見落しがあり連続投稿を行ってしまうことも時折あります)」「日本の事物が主題である場合、和暦を併記する」等を心掛けています。

「町・字」記事については一通りの記述を行った上で立項しておりましたが、「良質な記事」にある同様の記事を拝見し、甚だ自分の記事が不充分であるように思われてきたため、現在は新規作成を停止しております。立項済の記事の質の底上げを行った上で、いずれ立項も再開したいと考えております。

2022年(令和4年)9月、感謝賞を頂きました。誠にありがとうございます。

主な編集記事

人物

  • 千野敏子 - 第二次世界大戦終結後間もない1946年(昭和21年)に栄養失調により22歳で死去し、その後、女学生時代から書きつけていた手記「真実ノート」が、遺稿集『葦折れぬ』として出版されベストセラーとなった女性。『葦折れぬ』は最後の単行本出版から50年近くが経ち、現在非常に入手困難な状態ですので、復刊してほしいものだなと思います。
  • 井亀あおい - 1977年(昭和52年)に17歳で自殺を遂げた、福岡県北九州市の女子高校生。その後、両親によって遺稿集と日記の2冊が刊行されましたが、内容は高校生とは思えないほど深い思索と内省に満ちたものです。つくづく十代で命を絶ったことが惜しまれます。残りのノートも全て取りまとめられ、全集でも編まれれば実に素晴らしいのですが。
  • 山川彌千枝 - 1933年(昭和8年)に15歳で病死し、のちに遺稿集『薔薇は生きてる』で著名となった女学生。特に意識していませんでしたが、歿後90年目の立項でした。記事では彌千枝の文章の、病床生活を送りながらも力強く生き、時には微笑ましい文章の雰囲気は中々伝わらないので、よろしければ一度御拝読を。
  • 清水澄子 (さゝやき) - 1925年(大正14年)に15歳で自殺を遂げ、遺稿集『さゝやき』がベストセラーとなった長野県上田市の女学生。スタブを全面改稿しました。『さゝやき』は悪書として禁止されながらも女学生たちに読まれ、影響を受けて自殺する者が続出したといい、何とも驚かされる話です。千野敏子や中澤節子も同書を読んでその感想を日記に書いている辺りからも、その影響の広汎さが窺い知れます。記念碑があるそうですがネットや書籍資料には写真が全く見当たらず、機会があれば現地確認に赴きたいところ。

事件・事故

  • 京都小学生殺害事件 - 1999年(平成11年)に発生した通称てるくはのる事件。初めて月間強化記事賞を頂きました。被疑者死亡のため裁判資料はありませんが、前に立項した2件の事件記事の教訓を踏まえて執筆。何故こんなことをしなければならなかったのか、どうにも理解しがたい事件です。2022年(令和4年)5月に現地へ赴き、多数の写真を追加しました。
  • 堺市学童集団下痢症 - 1996年(平成8年)に大阪府堺市で発生した集団食中毒。調べていく中で、食中毒の恐ろしさを改めて深く認識しました。Gurengeさんをはじめ、多くの方に加筆修正、御指摘などの御協力を頂きました。
  • 第五海洋丸の遭難 - 1952年(昭和27年)に伊豆諸島の明神礁で発生した海難事故。小学生の頃に青木斌『海底火山をさぐる』という本で知り、印象に残っていた事故でした。2022年(令和4年)5月から開始された国立国会図書館の個人送信サービスに大いに助けられた初めての記事でもあり、大半の資料をここで集めることができました。
  • 阿部守太郎暗殺事件 - 1913年(大正2年)に外務省政務局長の阿部守太郎が暗殺された事件。犯人である青年の自決には当時称賛の声があったそうですが、背後には大物右翼たちの影があったという説も……。こんな大事件でも、世間から忘れ去られるのは案外早かったようです。
  • 富山市立奥田中学校いじめ自殺事件 - 1988年(昭和63年)に富山県富山市で発生した痛ましい事件です。いじめ自殺問題が重大視される契機となった中野区立中野富士見中学校いじめ自殺事件(1986年、S君事件)と西尾市立東部中学校いじめ自殺事件(1994年、O君事件)の間に起こった事件で、いじめ自殺関連では取り上げられることは比較的多いように思います。
  • 岡山地底湖行方不明事故 - 2008年(平成20年)に鍾乳洞の地底湖で起きた事故。日咩坂鍾乳穴の写真を提供して下さったさかおりさんには、深くお礼を申し上げます(参照)。同時に日咩坂鐘乳穴日咩坂鐘乳穴神社も立項しました。初めて月間新記事賞を頂き良質な記事に選んで頂いた記事でもあります。

施設

  • 富士山縦覧場 - 1887年(明治20年)に東京府東京市浅草区浅草公園六区に建設された、木造の富士山の模型。写真ではそこまで高く見えませんが、32メートルの高さがあり、多くの人々が同時に「登山」することができたというのは中々に凄い。今風の言葉で「アトラクション」と呼んでも違和感がないような気がします。
  • 日本パノラマ館 - 明治時代の浅草に存在したパノラマ館。富士山縦覧場の跡地に建てられました。パノラマ館というものは今の日本には存在しないようですが、中々に幻想的な巨大空間のようですし、再現してみたら却って新鮮な感じがして人気を博すかも、などとも思いました。
  • 船原ホテル - 天城湯ケ島町にかつて存在した巨大ホテル。1億3,000万円の「純金風呂」で知られましたが、のちに横井英樹に買収され、火災で閉館し、純金風呂は盗難事件に遭い……と数奇な経緯を辿りました。記事には組み込めませんでしたが、建物の大部分は取り壊されたものの、ロビー部分は現在も現役施設の一部として利用されているようです。

文学作品

  • 宣告 - 加賀乙彦による、1979年(昭和53年)刊行の長編小説。実際の死刑囚をモデルとした作品で、著者が実際に東京拘置所の医務官だったことから、リアリティと主題の重厚さは素晴らしいものもあります。500頁近い文庫本3冊という分量ですが、意外と読みやすいですし、それだけの長さを必要とする小説だった、という感があります。
  • 海市 - 愛と死を追究し続けた作家、福永武彦による1968年(昭和43年)の長編小説。新潮文庫版は絶版になってしまいましたが、最近になってペーパーバックで復刊されました。小説世界とはかなり違っているとはわかっていても、舞台のモデルの一つの妻良には一度行ってみたいところです。
  • 忘却の河 - 同じく福永武彦による、1964年(昭和38年)刊の長編小説。こちらは新潮文庫版が現在も刊行されています。福永作品としては珍しい気もする、温かみのある終わり方の作品です。
  • 安土往還記 - 辻邦生による、1968年(昭和43年)刊の長編小説。新潮文庫版が現在も刊行されています。16世紀のイタリア人冒険航海者が日本に流れ着いて信長の軍事顧問となり、その半生を見届けるという壮大な物語が、抑制された筆で綴られます。陽の目を見ることなく埋もれた手記を掘り起こした、という設定は、辻の他の作品にも共通しますが、本作はこの設定を誤解した読者によるトラブルが続出してしまったとか。
  • 廻廊にて - 同じく辻邦生による、1963年(昭和37年)刊の長編小説。辻の初の長編でもあります。薄幸な亡命ロシア人画家マーシャの生涯を、死後に彼女の日記や知人の証言から追っていく、という体裁の作品。修道院や古い城館でのアンドレとの友情が美しいのですが、ここは作者も筆の乗ったところだとか。
  • 邪宗門 (高橋和巳) - 高橋和巳による、1966年(昭和41年)刊の長編小説。新興宗教団体「ひのもと救霊会」が、長きに渡って国家による弾圧を受け続けた末、〈世なおし〉を実現すべく武装蜂起を起こして滅亡する……という、「有り得なかった昭和の歴史」を描く壮大な小説です。没後は忘れ去られながら、最近になって河出文庫で続々と復刊され始めた高橋作品の一つでもあります。

その他

  • 刃物を持たない運動 - 1960年(昭和35年)末から1年間行われた社会運動。中々に猛烈なものだったようで、刃物業界に打撃を与えたり、映画の内容にまで影響を及ぼしたりしていますが、きっとこれで救われた命もあったのだろうとも、考えさせられます。また、当時の盛り上がりに比して後世で振り返られる機会は少ないようです。

新規立項した項目

=強化記事・新着記事 =月間新記事賞 =良質な記事――に選出して頂きました。ありがとうございます。

全面改稿した項目

大幅加筆した項目

覚え書

課題

気になるけれどまだ手付かずの記事の覚え書き。他の方が改善して下さるのも歓迎です。

  • 柳島 - 曖昧さ回避ページでありながら、地名記事にもなってしまっている。無出典だが既に複数ページからリンクされていて、単純に曖昧さ回避にしてしまうのも躊躇われる感じ。
  • 早稲田大学高等学院生殺人事件 - 加筆したいのと、恐らく記事名が独自研究。当時は単に「祖母殺し事件」と呼ばれていたようだが、「世田谷祖母殺し事件」の用例も複数あるため、この記事名が相応しいと思う。母親が息子である犯人の名を題名に冠してこの事件に関する著書を出しているので、少なくとも参考文献名は伏字にする必要はないとの合意が形成済み。
  • 波勝崎 - 岬の名前だが、当地に存在するサル園、波勝崎モンキーベイへのリダイレクトになってしまっている。リダイレクト起こしをしたいところ。

事件関係者の氏名について

事件・事故などの関係者の氏名に関しては、現在の日本語版では原則として伏せることとなっている。加害者に関しては著書の出版などにより積極的に氏名公開の意思が認められる場合に限って、その掲載が可能である。但し、被害者・加害者のいずれにおいても、当該人物が死亡しており、且つ遺族が積極的にその氏名を公開している場合に関しては、プライバシー侵害と訴えられる虞はないものと思われる。過去の議論では以下のようなものがある。

データベース紹介

  • 国立国会図書館デジタルコレクション - パブリックドメインの宝庫。扱いが「インターネット公開」になっているものは、何の承諾も要らず自由に使えます。著作権保護期間中で中身自体は見られない書籍も、ここで目次を見ることができます。
  • 国立国会図書館サーチ - 全国の図書館の資料を検索できるデータベース。ここにキーワードを入れてみて殆ど何もヒットしなかった場合、それに関する記事を立項するのは厳しい場合が殆どのように思います。
  • 国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス - 人物の生没年をひとまず確認するのに有用。ここに生没年が載っていないけれども手元に典拠たり得る資料がある、という方は、著作者情報公開調査の対象であるかもしれないため確認してみて下さい。
  • 映連データベース|一般社団法人日本映画製作者連盟 - 日本映画のデータベース。文化庁の日本映画情報システム亡き今(今でも十数年かけて作り上げたデータベースを、国が捨て去ったことが信じられません)、一番有用なのがここではないかと思います。